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2019.09.25

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バックカントリースノーモービル入門 3 トレイルとスタック

 

 

新雪フカフカの林道からスタートして、帰りはギャップだらけでデコボコの林道を通って帰って来る。

スノーモービルあるあるですねw

 

 

 

 

日本で雪山に入る場合、ほとんどは林道を通って、山奥の面白いフィールドにアクセスすることになります。

 

林道とはいえ、降った雪がそのままの状態なので、フカフカのパウダー林道ということになります。

 

そこを先ずは先頭のモービルが突っ込んでいき、一本のラインを作ります。

 

その後を2台目、3台目の人が付いていく事で後続車が走りやすいスノーモービル用の道ができます。

この道のことをトレイルと呼びます。

 

 

 

 

先頭のモービルは、常に新雪の状態で進んでいかなければいけないうえに、後ろの人の事も考えると、出来るだけ真っ直ぐな道を作らないといけません。

 

でもこれがなかなか難しいんです。

 

広い場所では出来ても、左右に木があったり、通らなければいけないラインが狭かったりすると、なかなか林道に沿って走る事ができません。

 

 

 

 

しかも、風の向きや雪の積もり方よっては道が斜めに傾いている場合もあります。

 

こういった場面でのマシンコントロールができるかどうか。です。

 

 

ポイントは

・スピードコントロール

車速に合わせたスロットルワーク。低速時は雪を踏み固めながらじわじわと進むためにグリップ力を探りながらスロットルを調整する。スピードに乗ってきたら、スロットル一定にして素早く駆け抜けることで、トレイルが荒れにくくなる。

 

・スタンディングでの左右の体重移動

真っ直ぐ進むには、車体を常にフラットに保つ必要がある。それにはバランスが崩れる前に素早い傾きの修正をしなければいけないため、スタンディング状態で、腰の位置を左右に細かく移動すると良い。

 

・ステアリング操作とスロットル操作と体重移動のリンク

新雪でスノーモービルの動きをコントロールするにはこの三つを組み合わせた操作が必要になる。

スノーモービルのスロットルは、走るためだけでなくマシンの姿勢をコントロールするためにも積極的に利用する。

 

 

 

 

この動画では走り始めと、スピードに乗ってからのスロットルワークの違いに注目してください。

さらに、止まる時にもスロットルを微調整する事によってその後の再発進がしやすくなるようにしています。

 

文章にすると複雑ですが、広い雪原で練習してきた人ならできるようになるはずです。

やっぱり基本が大切ですね。

 

 

 

 

そして実は難しいのは、トレイルの2台目と3台目を担当する人です。

 

ただ先頭についていくだけならそれほど難しくないですが、さらにその後ろの人のために綺麗なトレイルを作ろうとすると、途端に難易度があがります。

 

先頭の走り去った跡は、Vの字状になっているためそこにステアリングを取られて思ったように走れなくなるんです。

 

でもそんなコンディションでもマシンコントロールの基礎が出来ていて、経験を積めば綺麗に同じラインをトレースして走りやすいトレイルを作ることができます。

 

だからあえての2台目3台目を経験してもらうことは上達の近道になると思います。

 

 

 

 

そしてバックカントリースノーモービルに付き物なのが、【スタック】

 

フカフカの雪に対してトラックがグリップせずに、雪をドンドン掘って自力では動けない状態になることを言います。

 

 

 

 

写真を見ると、スノーモービルのリアが深く雪に沈み込んでいるのがわかると思います。

 

 

 

 

スタックしやすい条件とは、、

 

・その日の雪質(ふりたての柔らかい雪はスタックしやすい)

 

・斜面の角度(上りだとスタックしやすい)

 

・スノーモービルのトラックの長さ(短いトラックだとスタックしやすい)

 

・スノーモービルの車重(重いマシンほどスタックしやすい)

 

これらが関係してきますが、やっぱり一番重要なのはライダーの経験と技術です!

 

止まった状態から、走り始めの瞬間の動きを見れば、その人の経験値がわかってしまうくらいです。

 

 

 

 

とは言え、どんなにうまいライダーでもスタックはします。

 

そして上手い人はスタックからの脱出が超早くて、しかも助けに来てくれるのも早い!

 

これを目の前で見るとホント憧れます。

 

 

 

 

 

頭から突っ込んでスタックするパターンもありますねww

 

スタックからの脱出方法はいろいろなやり方があります。

 

その場に居るのが1人だけなのか、他に何人かいるのかでも違ってきます。

 

詳しい話はここでは書ききれないので一緒に乗った時に解説します。

ぜひ【TKKYスキルアップ練習会】に参加してください!

http://takakiya.com/skillup/

 

 

4に続く