ski-doo 2023年モデルのSUMMITはG5へとフルモデルチェンジしました。
今シーズンも中盤ですが、ここまで乗ってみた感想をお伝えできればと思います。
昨シーズン乗っていたG4のサミットXエキスパートと比べてみた感じでは、まず軽さとコンパクトさが第一印象でした。
サイドパネルとステップの幅が狭くなった事によってマシン全体がスリムになり、LEDヘッドライトのおかげでフードもコンパクトで軽くなっているため、ライディング中の目線で見ると車体が小さく感じます。
走ってみるとその軽さをさらに感じることになります。
軽さとはマシンの重量そのものだけではなくて、【走らせた時の動きの軽さ】で実感できます。
エンジン、CVT、マフラー、ステアリング、エアインテーク、オイルタンク、燃料タンクなど、スノーモービルを構成する主要なパーツが最適なレイアウトで配置されているため、ただハンドルを切るとかステップを踏み込んで車体を傾けるとかの何気ない動きが全て軽くてスムーズに感じるのだと思います。
いろんな方に試乗してもらった時の感想をまとめてみました。
①軽い、小さく感じる
②楽に曲がる、ステップ踏むだけで狙った場所へ向きを変えてくれる
③どん深の雪でも前へ進む、今までならスタックしてたような場面でも脱出できちゃう
④発進や低速時のCVT動きが滑らかで扱いやすい、エンジンの低速トルクの力強さを活かせる
私自身が乗っていて好きなところは、トラバース中のコントロールが自由自在なところ。
サイドパネルとステップの幅が狭くなったことにより、G4よりも斜面に対して深く倒し込むことができ、その状態でもトラックはしっかりと雪を捉えてくれます。
その結果として深い雪でのトラバースでも安定した姿勢でどんどん進みます。
自分が上手くなったと勘違いしてしまいそうです。
この安定して前に進める安心感から、もうちょっとあの斜面を攻めてみようとか、トラバースの途中でラインを変えてみようとか、いろいろ遊び心が出てきます。
それがたまらなく楽しい笑
狭い沢でもG5の性能が発揮されます。
左右に曲がりながら起伏のある斜面をクリアしなければいけない場面では、G5の限界性能の高さに助けられます。
今シーズンTKKYの試乗車として用意したのはSUMMIT X EXPERT 154のNAモデル(ターボではない)になります。
154を選んだのは165に比べてクイックなターンがしやすく、フロントアップもしやすいからです。
こうゆうライディングが好きな方は154を選んだ方が楽しめると思います。
エンジンに関してNAを選んだ理由は、ターボだとパワーがありすぎてアクセル全開時にマシンの挙動をコントロールしきれないと思ったから。
もちろん、パワーがあるに越したことはないし、いざという時に頼りになるのは間違いないので、ターボ付きを選ぶのも良い選択だと思います。
G5のターボは【850E-TEC turbo R】というRがついた2世代目のターボ付きエンジンになります。なんと出力は180HP!
その他、細かい部分ですが、左のサイドパネルがCVTカバーと一体化した構造になった事。
これがとても良くて、結果として
・サイドパネルの強度が飛躍的に上がった
・CVTの冷却効率が劇的に良くなった
・脱着が楽になり、整備性がさらに良くなった
・このサイドパネルの構造の都合でオイルタンクの位置が少し変わり、CVT周りへオイル汚れがつきにくくなった
以上のようなメリットをもたらしました。
上げていけばきりがないほどの進化を遂げた2023 ski-dooのSUMMITサミット。
価格の上昇があってなかなか気軽には買えない金額になってしまいましたが、価格に見合う、いやそれ以上の価値のあるマシンになっていると思います。
その証拠に、今シーズンはG5のおかげでめちゃくちゃ楽しくスノーモービルに乗れています。
今期G5を購入していただいたお客さんも例年以上に楽しんでいるように見えます。
やはりスノーモービル業界をリードし続けているBRP社のski-dooはすごいです!