突然ですが、今回はスノーモービルのトラック調整について書いてみたいと思います。
今まではなぜか、こういった記事を書いたことがなかったですね。
スノーモービルのトラック調整はとても重要な部分なんですが、意外とあまり気にしないで乗っている方が多いです。
車で例えるならタイヤの空気圧みたいなものです。
トラックの張りが緩いと、トラックスピードが上がってきた時にトラックがバタついて、スムーズな回転ができなくなります。
逆に張り過ぎの場合は、回転の抵抗が大きくなるためエンジンのパワーをロスしてしまうばかりか、トラックの寿命を縮めてしまうことにもなります。
大切なマシンを長く乗るためにも、適正な状態を保つようにしましょう。
それでは、どのように作業しているのかを見てみましょう。
まずは、モービルのリアを持ち上げます。
そして、トラックテンション確認ツールでトラックの張りを確認します。
▼張りが適正でなければ、まずは1番後ろのガイドホイールのボルト、ナットを緩めます。
▼次に調整ボルトを回してガイドホイールの位置をわずかにずらすことによって、トラックの張り具合が変わる仕組みです。
ホイール位置は左右均等に調整しなければいけません。
車にはホイールアライメントというタイヤの適正角度があるように、スノーモービルにもトラックアライメントというトラックの適正な位置設定が必要です。
▲このように見たときに、トラックのラグ(内側の出っ張り)とスライドレールとの隙間が均等になっていないといけません。
▲スライドレール前方の隙間
▲スライドレール後方の隙間
この、前後の隙間が同じくらいになるようにホイール位置を調整します。
つまり適正な張りの範囲内で、さらにトラックアライメントも合わせるように調整する必要があるということになります。
特に新車の慣らしが終わった頃は、トラックの初期の伸びがあって張りが緩くなります。
いつも良い状態を保てるように定期的に確認するようにしたいですね。
実はこのトラック調整のやり方は、ski-dooの取扱説明書(オペレーターガイド)に詳しく書いてあります。
実際に自分でやるのは自信がないという方は各地のski-dooディーラーに作業を依頼しましょう!