前回解説したトラバース時に有効な片足出しフォームですが、上手く使いこなすには使い良いとこと悪いとこを知る必要があります。
【良いところ】
・マシンを深く傾けられる
・トラバース中に停車できる
・体の重心をマシンの片側へ大きく移動できるため、軽い力で車体を傾けて、それをキープしやすい
・硬い雪質の時でも、トラバースのバランスを取りやすい
・ハイスピードでクイックターンをする際もハイサイドを抑えやすい
【悪いところ】
・スロットルとステアリングを使わなくても、体重とチカラだけで強引に車体を傾けられるため、このやり方だけで覚えてしまうと、とても疲れる
・体の重心がモービルからズレた位置になるため、トラックにトラクションがかかりにくくなる
・不要な場面でこのフォームを使うと、すぐにバランスを崩す
・通常のフォームへ戻るタイミングが難しい。戻り遅れてしまうパターンが結構多いです。
これらを理解して、バリバリ使いこなしちゃってくださいねー!
このバックカントリースノーモービル入門シリーズでは解説しきれませんでしたが、
もっとハイレベルなテクニックがいろいろあります。
・下りUターン時のライン取りと、ステップワークと、スピードコントロール
・直登の上りからトラバースに移る
・トラバースから反対方向のトラバースへのスイッチ
・トラバース中にスタックした時の対処法
・斜面でスタックしたマシンを助けに行く時の注意点
・急斜面でのトラバース
・V字の沢地形での走り方
・サイドパネルスライド
・フロントアップ(ウィリー)
・上りからのフローティングターン(ウィリーターン)
・ジャンプの基本
・ドロップオフ
などなど、、
本当にスノーモービルのスキルは奥が深くて難しいです。
私達も、まだまだ出来ない事がたくさんありますが、皆さんと一緒にスキルアップしていけたらと思っています。
ここまでバックカントリースノーモービル入門ということで続けてきましたが、今回でひとまず終わりになります。
TKKYが考える、バックカントリーライドの基本の要素は説明させてもらったつもりです。
ここから先は、それぞれの乗り方やスタイルが違ってくるはず。
スノーモービルのテクニックは特に決まりもなく、自由なものです。
一般的に知られていませんが、日本のバックカントリースノーモービルのレベルは世界的に見てもかなりハイレベルだと思っています。
その文化を次の世代に伝えていくことと、撮影や発信をしっかりしていくことで、もっともっと日本のスノーモービル界が進化していく事を願っています。
だからみんなで一緒に楽しみながらスキルアップしましょう!
上手くなればなるほどさらに楽しくなるのがスノーモービルです!
では最後に動画と、スタック写真集をwww
▼北海道のチーム【rSc.com】の若手ライダー2人が焼山温泉ツアーにゲスト参加してくれた時に撮影しました。
2018シーズンに作った動画の再編集版です。
▼2019シーズン全体のハイライト動画です
そして、この動画の裏側ではこんな感じのスタックを連発していますw
最後がスタック特集ってところがモービルっぽいでしょw
ここまで読んでくれた方、長いシリーズにお付き合いいただいてありがとうございました!
ご要望があれば続編もやりますー!